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炎環の俳句

2021年度 炎環四賞

第二十五回 炎環賞 受賞作

スクラップブック

鈴木 健司

受賞のことば

この度は第二十五回炎環賞を頂きまして、どうもありがとうございました。石寒太先生をはじめ、選考委員の方々に御礼申し上げます。普段お世話になっている阿佐谷ナイト句会、笹塚句会、亜夜句会、スカラベ句会の方々、今は亡き丹沢亜郎さん、佐藤良重さんに感謝申し上げます。また、俳句の世界へ導いてくれた先達であり、二人目の師であり、よきパートナーでもある妻の柏柳明子にも感謝しています。また五分の一会の皆さんとの勉強会は大変有意義でした。どうもありがとうございました。

三年前に同人になったとき「本当に大変なのは同人になってからであり、その先が続くかどうかはこれからだ」と寒太先生や先輩の同人から忠告されたことを覚えています。句会で高得点の句を作れることに満足するよりも、いかに人と違う個性を発揮できるか。そのことに多くの同人が悩み、苦しんでいると思います。炎環賞は会員の頃から毎年応募してきましたが、特に同人になってからは、応募が俳人としての道標となりました。周りには年齢を問わず優れた俳人が多く、自分はまだまだ勉強不足だと痛感していますが、応募作品を作る過程で得るものは大きかったと思います。俳人としていかに個性を伸ばしていくのか、そのことを考えるうえで苦しくも意味のある経験となりました。これからも精進していきたいと思います。