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炎環の俳句

2022年度 炎環四賞

第二十七回「炎環新人賞」記念作品

小笠原 黒兎

デテケデテケ

受賞のことば

炎環新人賞の連絡をいただいてから、なんだかおかしな心持ちで過ごしています。2016年9月阿佐谷ナイト句会に出席してから6年が経ちますが、俳句がすらりと出来たことはなく、考えたつもりがヘンな句になってしまうのは、相変わらずなのですから。俳句にセンスというものがあるとすれば、わたしにはそれが無いのです。それを寒太先生に訴えたこともあって、先生は「生涯には、逃したくない一瞬というものがある。その時をしっかり俳句に詠み留めるための準備だと思って、どんどん作りなさい」と言われました。

今回の受賞は、寒太先生のこうした寛容なご指導あってのこと。また阿佐谷ナイト句会、笹塚句会の、それぞれに熱心であたたかな句座に入れていただいていることも大きいと思います。先生、句座の皆さま、またご推薦いただきました方に感謝を申し上げ、これを励みにわたしなりの精進を続けていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。