巻頭句 巻頭とは?
2022年6月
巻頭句
恩田 周子[東京]
- ❖ 「退院」のナースの伝言春の虹
- ❖ てのひらの周平句集桐の花
- 緋牡丹の蕾ほころぶ恋は恋
- 瑠璃の玉今朝も見つけし犬ふぐり
- 花吹雪思ひ迷ひし句のひとつ
次巻頭
元川 よしひろ[埼玉]
- ❖ しんがりの虚空蔵菩薩いとざくら
- ❖ 先生への葉書投函雑木の芽
- 山茱萸の花や大きなランドセル
- 仰向けの腹式呼吸涅槃西風
- Y 字路の設計事務所風信子
三席
青山 木里[神奈川]
- 片減りのビジネスシューズ忘れ雪
- 資産なる小型トラック春菜摘
- さへづりや藁一束の二百円
- ❖ 土屋文明語る教師やつくしんぼ
- ❖ 夏近し前から埋まりバスの席
❖印=石 寒太主宰特選
巻頭とは?
炎環の俳句作家は、同人と一般会員に分かれます。一般会員は毎月5句を投句しますが、石寒太主宰はそれらのすべてに目を通し、必要に応じて添削もします。そのうえで主宰は、5句全体に対し、秀逸と認めた順に作品を並べ、その順に従って「炎環」誌に掲載します。
このページでは、その1位の作品を「巻頭」、2位を「次巻頭」、3位を「三席」と呼んで、それぞれの作品を紹介します。(同人についてはこちら)