巻頭句 巻頭とは?
2022年11月
巻頭句
古指 秀一[群馬]
- サンライズ瀬戸のディゼル阿波をどり
- 弄ぶ核溜飲の敗戦日
- ❖ 号外の河北の処暑や優勝旗
- 富弘のいのちよ詩画の牽牛花
- ❖ 秋蝶や盡きぬファッションハナエ・モリ
次巻頭
元川 よしひろ[埼玉]
- ❖ 金賞の吹奏楽部藤袴
- ❖ しんがりやただ一本の女郎花
- 橡の実や前行く人の土鈴の音
- 新しきヘルスメーター秋の朝
- 野分晴校門前の文具店
三席
恩田 周子[東京]
- 秋澄むや電話の声の柔らかし
- ❖ 乱読の卓のそのまま月待てり
- 掌に重し往復書簡獺祭忌
- ❖ 師と同じ誕生月よ吾亦紅
- 赤丸の増えし手帳や九月尽
❖印=石 寒太主宰特選
巻頭とは?
炎環の俳句作家は、同人と一般会員に分かれます。一般会員は毎月5句を投句しますが、石寒太主宰はそれらのすべてに目を通し、必要に応じて添削もします。そのうえで主宰は、5句全体に対し、秀逸と認めた順に作品を並べ、その順に従って「炎環」誌に掲載します。
このページでは、その1位の作品を「巻頭」、2位を「次巻頭」、3位を「三席」と呼んで、それぞれの作品を紹介します。(同人についてはこちら)