巻頭句 巻頭とは?
2023年3月
巻頭句
福田 泉[東京]
- 断面のめらめらしてる冬苺
- ❖ 「ママおむかえにきたよ」木枯し纏ひつつ
- 塗りつぶすクレヨンかをる冬至の夜
- ❖ 一陽来復生理の痛さ懐かしき
- 冬日燦燦多摩川にキャラメリゼ
次巻頭
岩村 千恵美[群馬]
- ❖ 今朝も会ふ大型犬よ息白し
- ❖ 学校の旗振り当番寒の入
- リビングに日差し溢れし雑煮かな
- 面会の許されぬ母去年今年
- 虎落笛眠りつくまで読む絵本
三席
大和田 響子[群馬]
- ❖ 枯木立猫のふぐりの通りけり
- ❖ 数へ日のハンバーガーに顔埋む
- F M の追悼特集雪催
- 初旅やジャズ聴くやうに冬の雨
- 冬越のドーム数多やてんと虫
❖印=石 寒太主宰特選
巻頭とは?
炎環の俳句作家は、同人と一般会員に分かれます。一般会員は毎月5句を投句しますが、石寒太主宰はそれらのすべてに目を通し、必要に応じて添削もします。そのうえで主宰は、5句全体に対し、秀逸と認めた順に作品を並べ、その順に従って「炎環」誌に掲載します。
このページでは、その1位の作品を「巻頭」、2位を「次巻頭」、3位を「三席」と呼んで、それぞれの作品を紹介します。(同人についてはこちら)