巻頭句 巻頭とは?
2023年5月
巻頭句
中村 朔[神奈川]
- ❖ 謎解きのスタンプラリー梅の花
- ❖ 強東風や祖母の句帖の十二音
- 横浜港昏き空より春の雪
- 人形の並ぶ出窓や春寒し
- 二月果つエレベーターに小さき灯
次巻頭
河内 協子[東京]
- 春眠の罠か結婚記念の日
- ❖ 老人を探すビラ古り霾ぐもり
- ❖ 地虫出づ学級閉鎖の子とふたり
- 塾へ急ぐポニーテールよ春の月
- 茎立や食み残されし鳥の羽
三席
髙木 み子[新潟]
- 春風ややはし裾野の守門岳
- 草庵の間口二間や二月尽
- ❖ 春おちば木漏れ日美は しき国上山
- 春の霧卒寿を知らぬ母なりし
- ❖ 壁に二枚給食だよりの雛メニュー
❖印=石 寒太主宰特選
巻頭とは?
炎環の俳句作家は、同人と一般会員に分かれます。一般会員は毎月5句を投句しますが、石寒太主宰はそれらのすべてに目を通し、必要に応じて添削もします。そのうえで主宰は、5句全体に対し、秀逸と認めた順に作品を並べ、その順に従って「炎環」誌に掲載します。
このページでは、その1位の作品を「巻頭」、2位を「次巻頭」、3位を「三席」と呼んで、それぞれの作品を紹介します。(同人についてはこちら)