主宰句 2024年11月 伏流抄(十一) 石 寒太 栄螺蓋ひとつ加へておはじきに 賢治詩集にひとつ挟みし種袋 投句のいくつ墓石となる晩夏 玉ゆらの露の一滴よりはじむ 捨てられし底ぬけバケツ十三夜 花火果つ闇抱へゐし信濃川 棺中へ恋文ひとつ天の川 カフカ読む窓霧ごめの北の街 2024年10月