主宰句 2018年3月 天城抄 (二) 石 寒太 蕉翁の俳句談義や大晦日 死に近き人の爪切り十二月 繕ひの途中にありし冬の蜘蛛 大晦日王手差されしままの盤 歳晩や光の芯にわれ立てり 凍つる星ひとつ放てる天城山 父の墓見下ろす裏の枯木山 たたら踏む老の小踏といふ春か 2018年2月 2018年4月