主宰句 2019年4月 黒兎抄 (四) 石 寒太 野蒜摘む楸邨旧居あらざりし 春蘭の鋭き香届きし古戦場 さくらの芽うらがへりたる赤ん坊 男体の朝日の山の笑ひ初む 満月のとどかぬところ雛の部屋 まづ三角おぼろへ舟を折りはじむ 花ほろろ影おぼろ一の橋渉り 建国の日よやはらかきパンの耳 2019年3月 2019年5月