主宰句 2019年8月 黒兎抄 (八) 石 寒太 イーハトーヴへ電車一両走り梅雨 無言館の入口横切り瑠璃蜥蜴 ころがらぬ卵の論理夏の月 夏の月ハズキルーペに拡大す 新五郎に にくらしきほど日焼けせし漢かな 紫陽花のはじめのいろを忘れけり くり返し出来ぬいのちよ螢籠 猫脚の陶椅子ひとつ梅雨最中 2019年7月 2019年9月