主宰句 2020年6月 令和抄 (六) 石 寒太 朝餐の後のだんまりさくらの芽 せつけんの匂ふてのひらさくらの夜 子を叱る母の自転車花の下 置き去りの島の仔牛よ春の雪 生と死の間にこぼれ春の雪 春の雪降るふるしづか朝鷗 春の風終着駅の始発駅 コロナ禍のコメディアンの死春の風 2020年5月 2020年7月