主宰句 2024年12月 伏流抄(十二) 石 寒太 地下壕の奈落の闇へ木枯吹く 新蕎麦や卓へこぼるる七味の赤 蓑虫の父よ恋しと鳴きゐるか 戦止まざりし底紅底の底 にんげんの諍ひつづく秋の街 うぶすなの石みなまろし母の亡し 楸邨へひとつころがし晩白柚 クリオネの心臓赤し冬の海 2024年11月