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句歴はさまざま、その織りなす俳句の世界
~ 句会参加者のリアルな声とエピソード ~

句会を通して得られた気づきや、人との交流で広がる俳句の世界観など、さまざまな声やエピソードが綴られています。 俳句・句会の奥深さや楽しさを、様々な視点から再発見できるページです。
このページで俳句の魅力を感じたら、ぜひ句会にご参加いただき、更なる感動と学びを一緒に楽しみましょう。
また、句会の魅力や入会方法などは「炎環の句会について」でより詳しく紹介しています。

句の世界観を深めていただけるような場面があります

炎環とその所属句会に入って良かったことはたくさんあります。敢えて3点にまとめます。

1. 素敵な出会いがあること
2. 非日常性に溢れていること
3. 自分のため、他者のための時間を共にできること

であると思います。

俳句とは五七五の韻律に乗せてことば足らずにその時自分が表現したいことを言語化するものだと思いますが、句会ではそれを年齢関係なく「素敵だ」「いやここが課題だ」「こうしたらもっと良くなる」などと互いに交し合います。そして、自分の句について自身が意図しなかったような解釈や発見をしていただき、その句の世界観を深めていただけるような場面があります。そのようなとき「あ〜句会っていいなぁ!」と思います。

(句歴 約1年半)

「間違ってもいいんだ。」というこの場の安堵感

句会に行くと一つの句に対して、いろいろの意見が出ます。自分では 気がつかない事に驚いたり、みんな違ってみんな良いではありませんが、人によって色々な捉え方があるのに感心したりしてます。句会の、好きな事を言える雰囲気がとても楽しいです。

十二年自分を知るための俳句作りとしてここまで参加してきました。句座でのお仲間たちの会話の中に新しき発想や言葉を見出し、自分の足りないものを学習し続けています。

入会当初から感じて参りましたのは、「間違ってもいいんだ。」というこの場の安堵感でした。ですから、常に(狭い範囲ですが)挑戦し続けて、表現してみて、句座での皆様の言葉が楽しみです。そしてまた、一人で考える時間を持つことへと続いて行く、この繰り返しが生きることへの力です。

(句歴 約2年)

季語を共通言語にして解釈し合えることは何よりも句会の楽しさです

2022年の秋、炎環の句会に初めて参加させていただき、その人生初の句会はあまりに楽しくて、なぜもっと若い頃に始めなかったのかと目の覚める思いでした。季語を知れば知るほど、天文から動物、植物、行事、日常の些細なことまで目が届くようになり、目の前の世界が広がっていくようです。年代も価値観も違う方々と、短い言葉だけど、季語を共通言語にして解釈し合えることは何よりも句会の楽しさです。

(句歴 約2年)

皆さんと一緒に句作りを楽しみながら続けて参りたいと思います

私の出ている句会は常に出席者が20名の活発な句会です。教室も二部屋をひとつに広げて学んでいます。面白いことに席がなんとなく決まるものですね。また、ほとんどの方が「炎環」に入会されていますので纏まりのある句会だと思っています。

私もこの句会に入って十七年との年月に驚くばかりです。皆さんと一緒に句作りを楽しみながら続けて参りたいと思います。

(句歴 17年)

俳句を長く経験すればするほど、その難しさに悩むことが多くなりました

俳句を長く経験すればするほど、その難しさに悩むことが多くなりました。それでも続けていけるのは、一人でも私の句を選んでくださる方がいるという嬉しさもありますが、一番の喜びは俳句を通して、いろいろな方と親しくさせていただけるという事。

80代の大先輩から30代までの年齢の壁がなく、職業も大学の先生、翻訳家、お医者さん、編集者……。たぶん、私の実生活では決して交わることのない方たちと楽しくお話しさせていただける事が今の私の楽しみ、喜びです。

(句歴 句歴15年)

句会の雰囲気

みんなの句を鑑賞し良い所、改善方法などを言う、学生に戻った様な気分

俳句のスタートは、俳句の通信講座でした。作った句を送って添削したものが送られてくる。自分だけの狭い世界でした。縁があり句会に参加しました。みんなの句を鑑賞し良い所、改善方法などを言う、学生に戻った様な気分。世界が広がりました。

(句歴 句歴14年)

「待てば海路の日和」もあるが「虎穴に入らずんば虎子を得ず」もある

句会の楽しみは、まず自分の句を採って下さった方々の感想が伺えること。いろいろな意見が聞けて大変勉強になり、意外な意見も出され、それらのやり取りが非常に趣深いことであろうか。

次に、そのやりとりの中で先人の句が出てきたり、俳句の根源に関わる言葉が出て来たりしてますます趣が増すこと。帰宅後に資料を探して読みかえすのがまた面白く、より俳句の世界が広がること。それはさらに次の書物や古典を探り、一層深まりを増していくことになる。

三番目はそれぞれの感想が十人十色、その方への理解が深まり、その後のお茶や会食などで一層親密度が高まること。そんなことがきっかけで、次の吟行や映画鑑賞、時には寄席などに。さらには宿泊付きの旅につながっていくことにもなる。

まだまだ句会で得られることはたくさんある。

「待てば海路の日和」もあるが「虎穴に入らずんば虎子を得ず」もある。「俳句の穴」は「虎の穴」ではなくて「天使の穴」かな・笑

(句歴 17年)

句会の流れと私の思い

※句会によって多少進め方に違いがあります。
句会ページ」でも流れをご紹介しています。

小生の句会では、冒頭各会員から順番に選句(並選四句・特選一句)の発表があり、次に投句集の番号順に披講がある。最初に司会者の指名で、選句の理由(どこが良かったか、どこに魅力を感じたか等)を述べ、追加の意見や選ばなかった人はその理由を述べる。ついで指導者から評がある。(どこが良かったか、どこが不味かったか。どこをどう直すとより魅力的になるか等)。最後に作者の名乗り。

・選句の発表
選句の発表は、句会で一番緊張する時である。一人ずつ順番に発表する。
一句でも賛同者がいるとうれしい。

・自分の句を選んでくれた人の評
どうして自分の句が選ばれたかが分かり、句会のほど良い緊張感が漂う。自分が表現したかったことを聞いた時は、うれしい。

・自分の句を選んでくれなかった人の評
句会の最大の効果である。なぜ選ばれなかったのか、どこがどう不味かったのか。指導者の添削を聞くと、表現力・技術力のレベルアップの必要を痛感する。

・自分が選んだ作品の評
なぜこの句を選んだのかという理由を簡潔にまとめるのは、なかなか大変である。ここでも、他の人の評は、大いに参考になる。自分が選んだ句の作者とその意図がわかるのも、楽しみである。

・事前の投句
句会の四日前までに各人が二句投句する。兼題は三つあり、一句は兼題必須だが、もう一句は自由題も可。

・事前の選句の作業
事前(句会の二日前頃)に投句集が送られてくるので、句会までに五句選句をしておく。自分の選句眼が試されるが、他人の句は、割と客観的に見ることができるものである(自分の句になると、冷静に考えられない)。何をもって俳句の魅力を感ずるか、ということである。まず直感的な判断で〇・△・×をつけるが、その時々でぶれないようにチェックポイントでも判断する。季語とその本意は重要なので、歳時記と季寄せで小まめに確認している。

・音読で味わう定型の魅力
小生の句会では、選句発表の際に各人が、また披講の冒頭に全員で音読する。黙読では味わえない、俳句の韻律の魅力を感じる。

・二面性の評価
句会の魅力は、①自分の作品への評価と共に、②自分が選んだ作品への他の人の評価がわかることである。

(句歴 17年)